50代のひとり時間の使い方|予定を入れない時間をつくる考え方

目次
  1. 1. なぜ50代に「予定を入れない時間」が必要なのか
  2. 2. 「ひとり時間」と「孤立」は違う
  3. 3. 予定を入れない時間のつくり方
  4. 4. ひとり時間の過ごし方の例
  5. 5. うまくいかないときの見直し方
  6. このやり方のまとめ
  7. よくある質問
  8. ひとりの時間を持つことに、罪悪感があります
  9. 家族がいて、ひとりになる時間がとれません
  10. ひとりでいると、寂しさや不安が強くなります

カレンダーを開くと、仕事、家族の用事、付き合い、通院や手続きの予定が、細かな文字でびっしり並んでいる。予定のない日は「空いている」と見なされ、気づけば何かで埋まっていく。

50代になると、自分の時間のはずなのに、自分のために使えている時間が見当たらない、と感じる人は少なくないかもしれません。仕事での役割が重くなり、家族や親のことで動く場面も増え、気がつくと「やるべきこと」に追われたまま一日が終わっていく。

この記事では、「予定を入れない時間」を意識的に持つという考え方を紹介します。ひとり時間を何かの目標のために使うのではなく、あえて何も決めない時間をつくるという視点です。やり方を押しつける内容ではありません。ご自身の暮らしに合うところだけ、取り入れてください。

1. なぜ50代に「予定を入れない時間」が必要なのか

若い頃は、予定が詰まっているほうが充実していると感じられた人も多いと思います。ところが50代になると、体力や集中力の変化、役割の増加などもあり、詰め込みすぎた毎日が負担になることがあります。

予定のない時間には、次のような意味があると考えています。

  • 次の予定のことを考えずに、いまの自分の状態に気づける
  • 頭の中で絡まっていたことを、ゆっくり整理できる
  • 「何がしたいか」を、誰かの期待ではなく自分の感覚で選び直せる

予定を埋めることは、悪いことではありません。ただ、すべてを埋めてしまうと、「自分は本当はどうしたいのか」を考える余白がなくなります。人生の棚卸しをするときにも、この余白があるかどうかが、考えの深さを分けると感じています。

2. 「ひとり時間」と「孤立」は違う

ここで、ひとつ確認しておきたいことがあります。ひとり時間は、自分で選んでひとりでいる時間です。これに対して、本当は誰かと話したいのにひとりのまま過ごしている状態は、似ているようで別のものです。

項目 ひとり時間 つらいひとりの状態
選び方 自分で選んでいる 選べないまま、そうなっている
終わったあとの気持ち 気持ちが静かに整う、落ち着く 気持ちが沈む、不安が強まる
人とのつながり 必要なときにつながれる 連絡する相手がいない、頼れない気がする

もし、ひとりの時間を過ごしたあとに気持ちが重くなる、つらさが続くといった状態であれば、ひとり時間を増やすことよりも、人とのつながりや相談できる場を見直すほうが先かもしれません。この記事で扱うのは、あくまで「選んでひとりになる時間」の話です。

3. 予定を入れない時間のつくり方

「時間をつくる」というと、大きなことのように聞こえます。けれど、最初から長い時間を確保しようとすると、続きません。小さく、決まった形で置くのがコツです。

やり方 具体例
先にカレンダーに書く 用事を入れるのと同じように、「予定なし」と先に枠をとっておく
短く始める 最初は、一回あたりごく短い時間から。慣れてきたら少しずつ延ばす
曜日や時間帯を決める 毎週のように、同じ曜日・同じ時間帯に置く
通知を切る その時間は、スマホの通知や連絡から離れる
同居の家族に伝える 「この時間は一人にしてほしい」と、前もって話しておく

ここで大切なのは、「予定なし」の枠を、あとから別の用事で上書きしないことです。急な用事が入ることもありますが、できるだけ別の日に振り替えるなど、枠そのものは守る意識を持つとよいでしょう。

また、最初の数回は、何をしていいかわからず落ち着かないことがあります。それは自然なことです。ずっと予定で動いていた人ほど、何もしない時間に慣れるまでに少し時間がかかります。

4. ひとり時間の過ごし方の例

予定を入れない時間は、「何かを達成する時間」にしなくて構いません。ただ、何も思い浮かばないときのために、過ごし方のヒントをいくつか挙げておきます。

  • 歩く: 目的地を決めずに、近所をゆっくり歩く
  • 書く: 頭にあることを、紙やノートにそのまま書き出す。整理しようとせず、思いつくまま
  • 眺める: 窓の外の景色、空、庭や街路樹など、ぼんやり眺める
  • 本を開く: 読み切ることを目的にせず、気になったところだけ読む
  • 何もしない: 椅子に座って、お茶を飲むだけの時間にする

どれも、誰かに見せるためのものではありません。「有意義に過ごさなければ」と思い始めたら、その時間は少しずつ義務に変わってしまいます。何も生み出さなくても、それで良いと考えてみてください。

書くことで頭の整理を進めたい場合は、「やめること」を先に決める考え方が参考になるかもしれません。

5. うまくいかないときの見直し方

予定を入れない時間をつくろうとしても、うまくいかないことはあります。そのときの見直しのポイントを挙げます。

  • 罪悪感が出る: 「何もしていない」と感じるのは、予定を詰める習慣が長く続いてきたからかもしれません。時間をごく短くして、少しずつ慣らしてみてください
  • 家族や周囲の理解が得られない: 一度に説明するのではなく、短い言葉で伝えておく。「その時間は、自分のために使う」と、淡々と知らせるだけで十分です
  • スマホを触ってしまう: スマホを別の部屋に置く、機内モードにするなど、手の届かない工夫をする
  • ひとりでいると考え込んでしまう: 考えが同じところをぐるぐる回るなら、無理に続けず、誰かと話す時間に切り替えるほうがよい場合もあります

一度うまくいかなかったからといって、やめてしまう必要はありません。時間の長さや曜日を変えながら、自分に合う形を探していけばよいのです。

このやり方のまとめ

予定を入れない時間は、何かのための手段ではなく、自分の状態に気づくための余白です。50代は、役割が増えて予定が詰まりやすい時期ですが、だからこそ、短くても「予定なし」の枠を先に置いておくことに意味があると考えています。

時間の使い方を見直すときは、以下の記事もあわせて読んでみてください。

よくある質問

ひとりの時間を持つことに、罪悪感があります

長く予定で動いてきた人ほど、何もしない時間に落ち着かなさや罪悪感を覚えやすいものです。最初はごく短い時間から始めて、少しずつ慣らしていく方法があります。「何もしないのも、時間の使い方のひとつ」と捉えてみてください。

家族がいて、ひとりになる時間がとれません

まとまった時間を確保できなくても、家族が寝ている時間帯や、外に出る短い時間など、小さな枠でも構いません。同居の家族には、「この時間は自分のために使う」と、あらかじめ短く伝えておくと、お互いに過ごしやすくなります。

ひとりでいると、寂しさや不安が強くなります

ひとり時間のあとに気持ちが沈む、不安が続くといった状態のときは、ひとりの時間を増やすことが合わない場合があります。無理に続けず、信頼できる人と話す時間を大切にしてください。つらさが長引くときは、下記のとおり専門の相談窓口もあります。


もし、孤独感やつらさが続くときは、無理に一人で抱え込まず、専門の相談窓口に相談することも選択肢に入れてください。厚生労働省の「まもろうよ こころ」では、電話やSNSの相談窓口を探せます。

本記事は運営者の考え方です。

  • #50代
  • #ひとり時間
  • #時間の使い方
  • #人生の棚卸し
  • #余白

Related関連記事