50代の時間の棚卸し|「やめること」を先に3つ決める

目次
年齢を重ねると、「やりたいことリスト」を作ってはみたものの、結局どれも手がつかないまま時間だけが過ぎていく、ということが起こりやすくなります。やりたいことを並べるほどに、一日の時間が増えるわけではないのに、リストだけが長くなっていきます。
リストを増やすのをやめて、代わりに「やめること」を3つだけ決めてみる、という方法があります。先に「やめること」を決めると、新しく始めたいことに手がつきやすくなるという考え方です。この記事では、その考え方を整理します。
1. 50代で「やりたいこと」から埋まらない理由
一日の時間は、誰にとっても24時間で変わらない。新しいことを始めようとしても、すでに時間のほとんどは、仕事・家事・つきあい・なんとなく続けている習慣で埋まっている。
「やりたいこと」を先に考えると、空いている時間にそれを足そうとしてしまう。でも、空いている時間はもともとわずかしかないので、結局後回しになりやすい。先に「何をやめるか」を決めるほうが、新しいことのための時間を具体的に作り出せる。
2. 50代の時間の棚卸しのやり方
まず、直近1週間の自分の時間の使い方を、思い出せる範囲で書き出してみる。細かく記録する必要はなく、だいたいの時間帯と内容がわかれば十分だ。
| 時間帯 | 主な過ごし方(例) | 「本当はやめたい」と感じるか |
|---|---|---|
| 朝 | スマートフォンを見ながら過ごす | やめたいと感じる |
| 日中 | 仕事、移動 | 変えにくい |
| 夜 | テレビ、SNS | やめたいと感じる |
| 休日 | 惰性で続けている集まり・つきあい | 整理したい |
書き出してみると、「やめたいと感じているのに、なんとなく続けていること」がいくつか見えてくる。これが、やめることを決めるときの材料になる。
3. やめることを3つに絞る基準
やめたいことが複数見つかっても、一度にすべてはやめられない。次の3つの基準で、まずは3つに絞ってみるとやりやすい。
- 時間を一番使っているもの:書き出した中で、使っている時間が長いもの
- やめても誰も困らないもの:自分のためだけに続けている習慣で、人との約束や役割が絡まないもの
- やめた瞬間に変化を感じやすいもの:やめてすぐに「時間が空いた」と実感できるもの
この3つの基準に当てはめて、思い切って「今月やめること」を3つだけ決める。多くても少なくても、3つという数にこだわるのがポイントだ。多すぎると続かず、少なすぎると空く時間が小さすぎて実感が持てない。
4. やめたあとにできた時間をどうするか
やめることを決めたら、空いた時間をすぐに新しい予定で埋めない、という考え方があります。しばらく何もしない時間として置いておくと、本当にやりたいことが自然と浮かんでくることがあるからです。
逆に、空いた時間をすぐに別の予定で埋めてしまうと、結局また時間に追われる感覚に戻りやすくなります。やめたことの手応えを感じるためにも、空いた時間はしばらくそのままにしておくという方法もあります。
5. 3か月ごとに見直す
一度決めた「やめること」は、ずっと同じである必要はありません。3か月ほどを目安に、次の3つを確認して見直す、という方法があります。
- やめたことは、本当にやめられているか
- やめて空いた時間は、何に使われているか
- 新しく「やめたい」と感じ始めたことはないか
生活や仕事の状況は変わっていくので、やめることのリストも、そのときの状況に合わせて更新していくものだと考えられます。
このやり方のまとめ
| ステップ | やること |
|---|---|
| 1 | 直近1週間の時間の使い方を書き出す |
| 2 | 「やめたいと感じている」ものに印をつける |
| 3 | 時間・影響・手応えの3基準で3つに絞る |
| 4 | 空いた時間をすぐ埋めず、しばらく様子を見る |
| 5 | 3か月後に見直す |
「やりたいこと」を増やす前に、まず「やめること」を決める。この順番を変えるだけで、新しく始めたいことに手をつけやすくなる、という人もいます。状況に応じて、形を変えながら続けていく考え方です。
50代の棚卸しについては、以下の記事もあわせて読んでみてほしい。
よくある質問
やめることが思いつかないときは、どうすればいいですか?
1週間分の時間の使い方を書き出し、「本当はやめたいと感じているか」を一つずつ確認してみてください。書き出す段階では、小さなことでもかまいません。
やめることは何個決めればいいですか?
3つ程度を目安にするのがやりやすいです。多すぎると続かず、少なすぎると空く時間が小さく、変化を実感しにくくなります。
やめたことを、また再開してもいいですか?
かまいません。3か月ほどを目安に、やめたことが自分に合っているかを見直し、必要に応じて形を変えたり、再開したりしてよいと考えています。
本記事は運営者の考え方です。