50代からの居場所づくり|職場と家庭以外の第三の居場所を考える

目次
  1. 50代に、第三の居場所(サードプレイス)はなぜ考えておくとよいのですか?
  2. 自分に合う居場所を考えるには、どんな問いが役立ちますか?
  3. 居場所の候補には、どんな種類がありますか?
  4. 合う場所は、どう見分ければよいですか?
  5. 人づきあいを無理に増やさなくてもよいのですか?
  6. 結局、50代の居場所づくりはどう進めればよいですか?
  7. よくある質問
  8. 居場所が一つも思い浮かばないときは、どうすればよいですか?
  9. 人見知りでも、居場所はつくれますか?
  10. 居場所をつくれば、生活や気持ちは変わりますか?

結論から言うと、50代の居場所づくりは、職場と家庭の外に「第三の居場所」を一つ考え、5つの問いで自分に合う形を確かめて、小さく試すのがよいと考えています。人づきあいを無理に増やす必要はありません。

平日は職場、休日は家。そのあいだを行き来するだけで一週間が終わっていく。ふと、「この二つの場所以外に、自分が肩の力を抜いていられる場所はあるだろうか」と思う瞬間がある。50代になると、そんな問いが浮かぶ人は少なくないかもしれません。

役割が変わる時期は、居場所のかたちも変わりやすいものです。職場や家庭の外にもう一つ「ここにいてもいい」と思える場所があると、気持ちの逃げ場が増えると考えています。

この記事では、問い、候補の種類、合う場所の見分け方、無理に人づきあいを増やさなくてよいという視点を紹介します。ご自身の暮らしに合うところだけ取り入れてください。

50代に、第三の居場所(サードプレイス)はなぜ考えておくとよいのですか?

仕事や家庭の役割が変わる時期に、肩書きや役割に頼らずにいられる場所があると、気持ちの支えと選択肢が増えると考えるからです。

第三の居場所は、アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグが唱えた「サードプレイス」と呼ばれることもあります。職場でも家庭でもない、自分が自然体でいられる場所という考え方です。

50代は、次のような変化が重なりやすい時期です。

  • 役職や担当が変わり、職場での立ち位置が変わる
  • 子どもの独立や親の世話など、家庭での役割が動く
  • 働き方や、これからの暮らし方を考え直す

こうした変化のとき、職場と家庭だけに居場所があると、どちらかが揺れたときに、行き場がないと感じることもあります。もう一つの場所があれば、全体が崩れにくくなると考えています。居場所は、人が多い場所のことではありません。ひとりで落ち着ける場所も、その一つです。

自分に合う居場所を考えるには、どんな問いが役立ちますか?

「誰といると楽か」「どのくらいの頻度か」「役割がほしいか」「肩書きを外せるか」「費用と手間はどこまでか」の5つの問いが役立ちます。

先に答えを出そうとせず、思いつくままに書き出してみてください。

問い 考えるヒント
誰といると、肩の力が抜けますか 少人数か大人数か。年代が近いか、離れているか。話す人か、聞く人か
どのくらいの頻度なら続けられますか 週に一度か、月に一度か。決まった時間か、好きなときに行くか
役割がほしいですか 運営を手伝いたいか、ただ参加したいか。役割がないと落ち着かないか
肩書きを外せますか 職場での立場を離れて、名前だけで関われる場所か
費用と手間はどこまでですか 会費、移動の時間、準備の負担が、無理のない範囲か

5つの問いは、正解を出すためではなく、「何がいやか」を知るためにも使えます。毎回の約束がつらいと分かれば、気軽に出入りできる場所を探せます。

居場所の候補には、どんな種類がありますか?

学びの場、趣味の集まり、地域の活動、オンラインの集まりの4種類が考えやすい候補です。それぞれ、向いている人と気をつけたい点が違います。

種類 例 向いている人 気をつけたい点
学びの場 市民講座、教室、図書館の催し 目的があると動ける人 内容が重すぎると、通うのが負担になる
趣味の集まり サークル、運動、楽器、写真 好きなことを共有したい人 人数や雰囲気が合うかを、事前に確かめる
地域の活動 町内会、ボランティア、地域の行事 近所とのつながりを持ちたい人 役割が重くなりすぎないよう、関わり方を確認する
オンラインの集まり 勉強会、趣味のコミュニティ 時間や移動の制約がある人 会費や勧誘の有無、個人情報の扱いを確認する

どれも、深く入り込む必要はありません。まず一回だけ顔を出して、様子を見るくらいで十分です。

合う場所は、どう見分ければよいですか?

一回だけ参加して、「帰り道の気持ち」「役割の押しつけの有無」「やめやすさ」の3つを見ます。

見る点 確かめ方 離れるサイン
帰り道の気持ち 参加したあと、疲れたか、ほっとしたかを思い出す 行く前から気が重い日が続く
役割の押しつけ 初参加で、当番や役を急に求められないか 断りにくい空気がある
やめやすさ 退会や欠席の連絡が、気まずくないか 長期の契約や高額の会費を、すぐにすすめられる

大切なのは、数回参加してみて、続けるかを自分で選べることです。「失敗しても困らない大きさ」で試す考え方は、50代で始める「小さな挑戦」の選び方|失敗しても困らない大きさにするで整理しています。

合わなかったときは、「その場所と合わなかった」と考えて、別の候補に移ればよいのです。

人づきあいを無理に増やさなくてもよいのですか?

かまいません。居場所は、親しい人の数で決まるものではなく、同じ空間にいるだけで落ち着く関係も、居場所になりえると考えています。

「居場所づくり」というと、友だちを増やさなければ、と身構えてしまう人もいるかもしれません。ですが、図書館で静かに過ごす、顔なじみの店で挨拶を交わすといったことも、居場所の入口になりえます。

すでにある関係を見直したいときは、50代の人間関係の棚卸し|続ける・距離をとる・新しく始めるが参考になります。この記事は、関係を見直すというより、新しい場所を持つことに絞った整理です。

気持ちの落ち込みや孤独感が長く続くときは、居場所づくりより先に、身近な人や専門の相談窓口に話すことを優先してください。

結局、50代の居場所づくりはどう進めればよいですか?

職場と家庭の外に第三の居場所を一つ考え、5つの問いで自分に合う形を確かめ、候補を一回だけ試す。帰り道の気持ちを見て、続けるかを選ぶ。この流れで進めればよいと考えています。

居場所は、急いでつくるものではありません。肩書きを外して名前だけでいられる時間が少しでもあれば、それが最初の居場所になりえます。あわせて、次の記事も読んでみてください。

よくある質問

居場所が一つも思い浮かばないときは、どうすればよいですか?

5つの問いから、いやなことを先に書き出してみてください。避けたいことが分かると、探す方向が絞りやすくなります。思い浮かばなくても、焦らなくてかまいません。

人見知りでも、居場所はつくれますか?

つくれると考えています。話さなくてよい場所や、ひとりで参加できる場所を選べば、人見知りでも負担を小さくしやすくなります。まず一回、短い時間で様子を見てください。

居場所をつくれば、生活や気持ちは変わりますか?

変わると約束することはできません。居場所づくりは、選択肢を増やすための考え方の一つです。どう感じるかは、暮らしや体調、周りの事情によって人それぞれ違います。


本記事は運営者の考え方です。成果を約束するものではありません。

  • #50代
  • #居場所
  • #第三の居場所
  • #サードプレイス
  • #人生の棚卸し
  • #学び直し

Related関連記事